ホットメルト接着剤の成分や用途について
ホットメルト接着剤は、引火の心配のある有機溶剤は一切含まない不燃性の接着剤です。
熱を加えると液体になりますが、水分や溶剤が一切入ってなく、毒性がなく、食品の容器やシール材にも使用されています。
ホットメルト接着剤には、主成分としてEVA,オレフィン、合成ゴム、ポリアミド、ポリエステルなどをベースとして構成されています。
ベースポリマーによって、特性が異なる為、その仕様に合った接着をご提案させて頂いています。
主成分 | 特徴と用途 |
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EVA | 安価でセットタイムが速く、包装、製本業界に多く使用されている。 |
オレフィン | PE.PPの接着性、耐熱、熱安定性に優れ、自動車、包装、電気関係に有効。 |
ゴム | 粘着があり、オープンタイムを長く確保できます。おむつ、不織布など衛生材料。 |
ポリアミド | 耐熱性が高く、絶縁性能も優れています。電気電子部品、オイルフィルターなど。 |
ポリエステル | 耐薬品、幅広い材料との接着性に優れる。オイルフィルター、端子部固定 |
PUR | 塗布後、湿気と反応して耐熱耐寒性が通常より向上する。建材、自動車用途に。 |
接着材料を選ばず、接着強度、耐熱性に優れ、人と環境へ安全性が確立されているホットメルト接着剤。
さまざまな用途に利用されています。
カートン、ダンボール、緩衝材の固定、紙器自動包装ラインの補修、サンプル固定、梱包チェック開梱後の包装など
PCボードに電子部品固定、補強仮止め、防振補強、コネクター空きスペース充填、基板絶縁、ワイヤーの固定、カプセル化など
DMなどのフィルム塗工。粘着系ホットメルトを使用する事により何回でも貼りなおしは出来ます。また貼りなおしが出来ないタイプもあり。
サイディング、タイル、床材、カーペット、生地、壁紙、見本接着など
断熱材フォームの接着、、台所防水シート、畳表切断時ほつれ防止、屋根、ベランダFRP、クラック、タイルなど
テーブル、椅子、ソファー、ベット、鏡台キャビネット、補強材固定、布地の接着、フリルの固定、仏壇、バインディングなど
家庭や職場でもグルーガンは大活躍! 組立工程や仮留め、試作作りなどさまざまな用途に最適
以前はニカワ、でんぷんのりで接着していましたが、ホットメルト接着剤なら秒速接着が可能で虫もよりません。
ダッシュボード防振補強材の接着、ヘッド・ランプケースの接着、ドアー内装材、断熱防音防振材、フィルター、組立工程上の仮留めなど
食品の包装内にエージレス(乾燥剤)が多く使用されております。その接着にホットメルトが使われております。食品包装にも使用できるは安全な接着剤の証拠です。